スポ法記者の目
2023年度 特別連載
Vol.07
2023年12月10日 vs. 東北大学 @ユアテックスタジアム仙台
試合結果: H 42 x 7 東北大
<本文>
勝てば甲子園。日が差すユアテックスタジアム仙台で、準決勝が行われた。
今試合は応援団が来ておらず、スピーカーの音に合わせた応援をする形だった。しかし、スピーカーに合わせるだけでなく、どこからか聞こえてきた応援の声に合わせ手拍子をするシーンや、「頑張れ」「いけるよ」と選手に声をかけるシーンも多く見られた。会場は仙台と遠方だったが、それを一切感じさせず、応援でもより一層団結力を感じられるような日だった。
試合は42-7で東北大を圧倒。前半に5TDを取るなど、テンポの良い展開となった。中でも特に印象に残ったのは、RB小松桜河のランプレーだ。大柄な選手たちが迫り来る中でもすり抜けていく姿は、まるで忍者のようだった。けがに苦しんだ時期もあり「正直怖かった」と語るも、そのスピード感は健在。ワクワクするプレーを見せてくれた。甲子園でも小松の活躍が見られることを楽しみにしたい。
また、今試合、東北大の攻撃時に3rdダウンでパントを選択するシーンが2度見られた。攻撃権を放棄しなければならないほど深く押し込むことができたことも、甲子園に向けてひとつ大きな収穫になったのではないだろうか。
『日本一』まで、あとひと試合。泣いても笑っても、4年生は次戦で引退だ。中でも、大学を最後にアメフトから離れる選手たちにとっては、なおさら大切な試合となるのだろう。
友達が遊んでいる時間も部活に充て、暑い日も寒い日も練習に取り組んできた選手たち。シーズンの、そして4年生は4年間の集大成として、関学大との決勝に挑む。
法大ORANGEが甲子園で歓喜に沸く姿が見られることを心から願いつつ、私も最後のひと試合を全力で取材したい。


記者紹介
芦川有(あしかわゆう)
スポーツ法政新聞会 副編集長
担当競技: アメフト・陸上競技・卓球班チーフ
現代福祉学部 福祉コミュニティ学科3年
出身地 : 横浜市 出身高校: 法政ニ高
今後のアメフト記事への取り組み:
選手、そしてアメフトの魅力を「記事」という形で最大限お伝えできるよう努めます。